知っておきたい!鉄骨住宅の熱伝導と結露
なぜ鉄骨住宅は結露しやすいと言われるのか?
✅ 鉄骨は熱を伝えやすい
鉄は木材より熱伝導率が圧倒的に高いため、外気温の影響を室内に伝えやすいです。
冬場は鉄骨部分が冷えて、室内の暖かい空気中の水蒸気が触れると、結露が起こります(「熱橋(ヒートブリッジ)」現象)。
✅ 木造よりも調湿性がない
木材はある程度、湿気を吸放出して室内の湿度を調整する性質がありますが、鉄にはこれがないため、湿気がこもりやすく結露が発生しやすいと言われます。
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結露を防ぐには?
鉄骨住宅でも、以下をしっかりすれば結露は防げます。
✔ 断熱材をしっかり入れる
鉄骨部分が外気で冷えにくくなるので、結露を防ぎやすいです。
✔ 気密施工と換気計画を適切にする
室内の余分な湿気を外に排出し、湿気が滞留しないようにします。
✔ 熱橋対策(サーマルブレイク)を施す
柱などの鉄骨部分に断熱材を被せるなど、外の冷気が室内側に伝わりにくくする工法があります。
✔ 結露防止の窓選び
ペアガラスやトリプルガラスを採用して窓の結露を防ぐのも大切です。
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✅ 結論
• 鉄骨住宅は熱を伝えやすいため、適切な断熱・気密・換気計画をしないと木造より結露しやすいのは事実です。
• ただし、最近の鉄骨住宅はこの点を考慮しているので、きちんとした施工をすれば問題はほとんどありません。
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必要なら、鉄骨住宅の断熱リフォームや結露対策の具体例もお伝えできます!