断熱性アップで快適な冬支度を

新築住宅の場合(設計段階でできる対策)
1. 高断熱・高気密仕様を採用
• 断熱材:吹付ウレタンフォーム、フェノールフォームなど性能の高い素材を選ぶ
• 窓:Low-E複層ガラス+樹脂サッシ or トリプルガラスサッシが理想
• 気密施工:サッシ周り・配管貫通部の気密テープ処理を徹底
→ 暖房の熱が逃げにくく、外の冷気が入りにくくなる
2. 太陽熱を活かす「パッシブ設計」
• 南向き窓で冬の日射を最大限取り込む
• 軒の出を調整して、夏は日差しを遮り冬は入れる
• 吹抜けやシーリングファンで上下の温度ムラを軽減
3. 全館空調・床暖房の導入
• 一定の温度を保ちやすく、暖房効率が高い
• 床暖房なら輻射熱で体感温度が上がり、省エネにもなる
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中古・既存住宅の場合(リフォームや日常対策)
1. 窓リフォーム(最も効果が高い)
• **内窓設置(例:LIXIL インプラス)**で断熱性が大幅UP
• カーテンは厚手・遮熱・断熱タイプを選ぶ
→ 室内の熱の約5〜6割は窓から逃げるため、ここが最重要ポイント
2. すきま風対策
• コンセント周り、玄関ドア、床下点検口などの隙間をコーキング
• ドア下に隙間テープやドラフトストッパーを設置
3. 暖房の種類を見直す
• エアコン+サーキュレーター併用:暖気を部屋全体に循環
• 石油ファンヒーター or 輻射式パネルヒーター:即暖+局所暖房
• エアコンの風向きを下向きに設定(暖気は上にたまるため)
4. 断熱リフォーム
• 壁や天井裏にグラスウール追加施工
• 床下にスタイロフォームを敷き込む
→ 費用はかかるが、長期的な暖房費削減効果は高い
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その他の省エネポイント
• 加湿器併用:湿度を50〜60%に保つと体感温度が+2〜3℃上昇
• ラグ・カーペット設置:床からの冷気を防止
• ドアの開閉回数を減らす:特に玄関・浴室周り