手付金と頭金、何が違うのかを解説


手付金(てつけきん)とは、不動産を購入する際に売主へ支払うお金のことです。契約の証拠金のような役割があり、売買契約を締結する際に支払われます。

手付金の主な役割と種類

手付金にはいくつかの種類がありますが、不動産取引では一般的に「解約手付」として扱われます。
1. 契約の証拠金
• 買主が本気で購入する意思があることを示すために支払います。
2. 解約手付(一般的な手付金の扱い)
• 買主の都合で契約を解除する場合 → 手付金を放棄(支払った手付金は返ってこない)
• 売主の都合で契約を解除する場合 → 売主は手付金の「倍額」を買主に返還
• 例えば、100万円の手付金を支払った場合、売主が解約するなら200万円を返さなければならない
3. 違約手付(特約がある場合)
• 契約違反(ローン不承認ではなく一方的な破棄など)による損害賠償の一部として扱われることがあります。
4. 証約手付(あまり使われない)
• 「契約成立の証拠」としての意味しか持たず、解約時のペナルティにはならない。

手付金の相場はいくら?

一般的には売買価格の5%~10%程度が相場です。
• 新築マンション → 5%前後
• 中古住宅や土地 → 5%〜10%(価格交渉により変動)
• 高額物件 → 5%以下の場合もある

手付金と頭金の違い
• 手付金は「契約時に支払うお金」で、契約解除時の保証的な意味を持つ。
• 頭金は「ローン借入額を減らすために支払うお金」で、自己資金の一部。

手付金は最終的に物件価格の一部として充当されるため、無駄になるわけではありません。ただし、契約を解除すると返ってこないので注意が必要です。